「弁護士にはフェミニズムの感覚に欠けた人が多い」と言うと意外だろうか。離婚裁判で、共働きなのに妻の帰宅時間が遅いと非難したり、「女の弁護士は怖い」などと酒席で盛り上がる弁護士がいるくらいだから驚くことでもないのかもしれないが、正直、ため息をつくことは多い。 1980年代の男女雇用機会均等法改正をピークに、最近ではフェミニズムは勢いをなくし、「少子化を招き、家族の解体を促す」と考える保守派が巻き返している印象がある。そんな...